入社して3年目に入り、仕事もある程度こなせるようになったのだが、
さらに目標が見えない日々に焦りを感じていた。

そんな頃、僕たちの所属する情報システム部
が丸ごと子会社化するという噂が飛び込んできた。
当時は情報システムを扱う戦略子会社の設立が一大ブームとなっていた。

そんな時に出会ったのが、長門さんだ。
僕より4つ年上の先輩社員だ。
以前は情報システム部に所属していたようだが僕が入社したタイミングで本社の
財務部門へ異動になっていた。

社内の財務会計、管理会計システムの刷新プロジェクトが企画され、
そのための異動だったと聞いたことがある。
情報システム部の上司たちも彼には一目置いているのが言葉の端々から伝わってきた。
彼は若くして将来を嘱望され、2千人近い社員の中でもひと際注目されている人物だ。
その長門さんと一緒に仕事する機会が訪れた。

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