函館上陸

午前3時50分
実に快適でない朝だ
30分ほども眠っただろうか
だが家系のせいか食欲はあった

いよいよ北海道だ

函館に着いてまず思ったのは実にホコリが多い
アスファルトの道路も
スパイクタイヤのせいか、ボロボロだ

6時22分発の電車に乗るまで時間があるので
元町まで歩いた

朝5時前なので人通りは少ない
20分ほど歩いて着いた横浜や神戸ふうの坂道
とは言っても、神戸のように近代的なものではない
洋風の建物もごくわずかだ

坂の上の方はさすがに雪が多い
だが純粋な白はそこなわれ
ホコリが混じっていて
鉛色のものがほとんどだ

写真は坂道のいちばん上にあった
民家の庭から撮ったものだ
雪はアイスバーン状の固いもので
バリボリと音をたてた

午前6時駅のホームに出た
今からくる121電車は珍しい電車だと何かの本で読んだ

まず驚いたのは全6車両のうち
うしろ2両が貨物列車なのだ

車内は4人掛けの座席に2人ずつくらい埋まっている
まあまあいるほうかな。。

旅行客と地元の人たちは
はっきり見分けることができる

外はなんたって
広い、広い、広い
七飯駅付近

外に流れる風景の中の家々は
僕たちが住んでいる地方の家のカタチ・造りとは
まったく違っていて
まるで童話の中に出てくるようなかわいらしい家なのだ

壁は白、屋根は瓦ではなく鉄板のようなものだ
形も傾斜も一様ではない
それに暖炉があるのだろうか
すべての家にかわいい煙突がついている

大沼公園駅
自分より大きな荷物を背負った
ほおかむりのおばさんに出会った

おばさんは僕のほうをみてにっこりと笑い
力強い足取りで、森駅に下車された
人柄のよさそうなひとだ

雪の白さが目にしみるほどまぶしい
睡眠不足も助けてか
目が開けられない
雪がこんなにもまぶしいとは

今僕は本当の雪を見ているのではないだろうか

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