札幌に着いて翌朝7時
天気は良くもなし、悪くもなし
気温は4度C

以前からポプラ並木が見たかった
だけど北海道大学内にあることを
昨日知ったばかりだ

札幌から千歳線で千歳へ向かった
正午をすこし回っている

支笏湖へ行こうと思う
少し腹ごしらえをしよう

千歳駅は大きいは大きいが
あまりに殺風景で一層寒さを誘うようだ

寒い地方に住んでいる人は
なぜか堅実に生きているように
僕の目には映っている

その理由のひとつとして
この地へ来て自分の小ささ、
弱さがあまりに身にしみ
通りゆく人が偉く見える
北海道が教えてくれたのか、旅が教えてくれたのか

自分がやらねばならないことをあらためて
考えさせてくれる
よいひとときが持てたことを嬉しく思う
自分に自身が着いたらまたこの地に来よう

支笏湖行のバスに乗った
支笏湖に近づくにつれ雪が多くなってきた
道路の脇に積まれている雪は2メートル近くあるだろう

少し眠ってしまったらしい
バスのドアが開く音で目が醒めた
到着したようだ

シーズンオフとあって
観光客は僕くらいなもの

湖畔のまわりを歩いてみると
30cmくらいの幅の
人の歩いた跡が続いていた

少しよろめいて足跡のない雪に
ひざまで埋まった
湖は氷っていない 残念だ

この湖のまわりには
“ クマにご注意 ”の看板が数か所あるそうだ

雪が降り始めたから
バスターミナルの待合室へ急ぐ
石炭ストーブを前にして
おじさんたちの会話を聞いていた

「札幌駅でさー、どうしても迷ってしまうんだー」
「でもさー、札幌なんて年に一度か二度しか行かないもんな」
この辺りに住んでいる人も
「~でさー」 って話すんだなあ
関東と同じしゃべり方
広島の僕にとっては何か変な、不思議な感じ

支笏湖の祭りに氷濤というのがあるらしい
あいにくこの祭りは2月の下旬に終わっていた
残った氷濤は少し汚れていた
それでも近くに寄ると青みがかっていた

椎名誠が探検したという
パタゴニアの氷壁の青さは
このブルーとは
較べものにならない程なのだろうか

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