札幌に戻った
札幌を離れる夜、
作り立てのサッポロビールと
ジンギスカンを食べた
ビールは作り立てのせいか甘かった
電車の時刻までもう少し余裕があれば
まだ食べられたのだが
まあ4人前も食べれば十分か。。
札幌21時25分発、函館4時58分着の夜行列車
普通列車の夜行というのは日本では珍しいのではないか。。
時間のわりには車内はかなり混んでいた
少し酔っていたので1時間ほど眠ったようだ
そのころになるとわずかな乗客となっていた
朝まで乗っているつもりなのか
熟睡している人もたくさんいる
窓際に寄って顔を押し付けて外を見た
列車内の明かりのため見えにくかったが
青白い雪が見えた
そういえばきのうは火曜日
あの人は髪を切ったのかな
会った時に言いたかった言葉
でも言えなかった言葉
この焦燥を北の国の夜空に放り投げようか
夜行列車は倶知安を発った
ちょうど午前0時をまわったところだ
この列車は121電車と同じように
貨物列車に客車が3両ついた古いものだ
少し眠気がさしてきたので風を受けにいこう
走行中のドアを開け※
入口の取手につかまり
ぶらさがるようにして風を受けた
(※この当時の121電車は、走行中に手動でドアが開けられた)
小さな雪が降っている
中から見えない外の景色も
ここからなら見える
神秘的な青い色にドキドキした
青は美しい
眠りにくいなあ これは
4人掛けの座席のひとつを確保していたのだが
L字型に寝ようが、
まっすぐになろうが眠れない
もう眠るのはあきらめた
と思ったら少し眠れた
4時を過ぎたころ
外がうっすら青く明けてきた
雪の白が青で夜が明ける
函館着
7時15分発の青函連絡船に乗るまで
2時間ほど時間があるので朝市へ出かけた
無性にりんごが食べたくなり
それだけを目的に向かった
りんごを見ていると
おばさんが食べてみろと
りんごを半分に割って差し出してくれた
僕はそれにかじりつきながら
ぐるりを市場を見てまわった
結局、小ぶりだが
15個入りのりんご1袋200円を買った
おばさんは笑って
もうひとつ大きなりんごをつけてくれた
あまりに短い北の旅
この旅に終止符を打って
青函連絡船に乗り込み
函館を発とうとしている
欲を言えば
あの雪景色をもう一度
いやというほど目に焼き付けておきたかった
船内で2時間ほど眠った
疲れがどっと出てきた
こんなことなら眠るんじゃなかった
それにあと残り4食はパンだ
辛いな
洗面所で鏡をみると無精ヒゲが伸びている
笑ってみたがかわいくなかった