倶知安を過ぎたころ
車内には観光客がかなり含まれているが
寝ている人が多い
こんなにきれいな風景が続くのに
僕には寝ているヒマなどない
正午すぎ
おなかがすいたせいもあるが
疲れが出てきた
小樽を過ぎて列車はしばらく海岸線を走る
寒そうな緑色の海だ
遠くに雪をかぶった島が見える
北海道らしい風景だ
独立したら北へ住みたいと以前から思っている
だが厳しい雪景色を目の当たりにして
少し甘かったかもしれないと感じる
だけど美しさは
理想をはるかに超えるものだった
札幌着
かなり大きな街だ
まずは大通公園へ行った
驚いたことに札幌の地下鉄は
タイヤで走っているのだ
全国でも札幌だけではないかと
あのサックスおじさんは言っていた
大通公園は雪まつりの行われるところだ
だが僕が訪れたこの時期となっては
残骸だけが寂しく残っている
そろそろ日が暮れる
早く宿をとってしまおう
その日は疲れていたため早く休んだ
ベッドで急に虚しさが襲ってきた
何なのだろう。。
まずお金があまりないこと
次に札幌の汚れかたのひどさ
自然の美しさ、文学的な美しさを求めてきた旅なのに
それ以上に自分の中に俗な安っぽい感傷が入り込んでいることに
嫌気が差したのかもしれない