2025年7月– date –
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パール街の少年たち
子どもの頃、実家に少年少女文学全集があり、片っ端から読んでいたところ、衝撃を受けた作品があった。 「パール街の少年たち」という小説で、何気ない子供たちの日常が延々と語られているのだが、ネメチェクという小柄な少年が不条理な事柄(内容は忘れた... -
口をあけた子ども
幼いころ、僕は口をあけている子どもだった。父からは、「バカみたいに口をあけるな!」とよく叱られた。ハナは垂らしていなかったと思う。 あれから何十年も過ぎ、さすがに口をあけてはいないが、思い返すと何か遠くのことを考えていたような、前の世界と... -
僕という入れもの
昨年母が倒れ、年末に帰らぬ人となった。歳はいくつになっても、男子にとって母はとても大きな存在だ。 僕は、母が住んでいた実家から遠く離れたところにいる。自宅に母の遺影を飾り、花を生け、言葉をかけてみる。半年が過ぎても、何も整理がつかなかった... -
サムライの記憶
3歳か4歳のころの記憶が鮮明にある。大人がしゃべっている言葉や話を隣で聞きながら、「そんな子供じみたことで怒っちゃダメだよ」とか、「ふーん、なかなか頑張ってるじゃないか」などと、かなり上から目線で呟いていたような気がする。 数字やアルファ... -
風の記録のはじまり
何気ない風景の中に、過去の記憶がふいに重なる瞬間があります。この場所は、そんな断片を置いていくところにしたい。少しずつ文章にしていければと思っています。
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